校則がきらいな大学生のぶろぐ

「おかしいこと」には「おかしい」と言いたい。教育学で、中高生の力になりたい。

NZの校則①自由の相互承認

こんにちは。

ケータイで今週の歩数を見たら、146歩でした。

ステイホームの極み。

一週間で146歩、、すごい、、

 

今日は、ニュージーランドに留学中の高校生から聞いた

ニュージーランドの校則」の話です。

ちゃんとブロガーさんみたいにフキダシ作って読みやすくしようと思ったんですが、Chrome拡張したりしないといけなくて、やめました。

誰かラクで見やすい方法あったら教えてください!

では本題へ。

 

↓今日の目次↓

 

Kさんへのインタビュー

いがらし

ニュージーランドの学校の校則ってどんな感じ??


Kさん

 学校によって違いますけど、生徒の個性を重んじるみたいなのが多い印象ですかね。

 服装とかも、ピアス開けたり髪染めたりも自由ですし、学校に部活が無い分地域のスポーツチームとかアクティビティに参加するときは、推薦状を出したり補助金を出したりしてくれます。
 ただその分単位に関する校則は厳しい印象ですかね。ニュージーランドにはNCEAっていう制度があって、16歳から18歳の3年間は国の資格を取るための勉強をします。
 年間で取得できた単位数に応じてLevel1から3までの資格が与えられて、そのLevelはその後の就職や進学にかなり影響するので、日本の高校の単位以上に重さが違う感じがします。
 なので、単位とかに関してはかなり厳格で、公平を期すためのルールがありますが、それ以外(服装など)にはあまり厳しい校則は無いって感じてますね。
 

いがらし

めっちゃ丁寧にありがとう!!すごい!

ほかの学校もそう??

 

Kさん

だいたい学校によっては制服のとこもありますかね。あとうちの学校は、ある程度の年齢(中学途中くらい?)までと、生徒会の生徒は一応制服あります。頭髪に関してはフリーです。

いがらし
『生徒会の生徒は』ってそんなことあるんか!生徒会のイメージはどう?
『先生の手下』なのか、「生徒の代表」なのか、みたいな🤣

Kさん

 生徒の代表って感じです!なんか職員会議にも参加してるらしく、結構生徒の意見を伝えてくれてるそうです。
生徒会は特別な制服を着ていて、それがめっちゃ格好良いんですよ。厳しい面接とか、良い成績を取ったりしないといけないんで、割とそれが憧れてる生徒のモチベーションになってますね。

 

これは、あくまでひとりの高校生から聞いた話なので、「ニュージーランドの校則はこうなってる!」なんて言う気はありません。

両手を上げて「素晴らしい」というつもりもありません。

ただ、「学校のルール」の在り方の1つとして、参考にしたい。

 

 「生徒の個性を重んじる」「公平を期すためのルール」

「学校のルールはどうあるべきなのか」というのは、校則議論において常に考えないといけない「本質」です。

ここで紹介したい文章があります。

 

ジャン=ジャック・ルソーヘーゲルといった哲学者たちが、何世代にもわたる思想のリレーを通して、誰もができるだけ平和で自由に生きるための根本条件を明らかにしたのです。」

「お互いの「自由」をただ素朴に主張し命を奪い合うのでも、これを絶対権力のもとに抑えつけて支配するのでもなくお互いにお互いが「自由」な存在であることを認め合い、そしてそのことをルール(法)として定めること。これだけが、人類が自由かつ平和に共生できる道である。」

(苫野一徳(2016),「公教育をイチから考えよう」,日本評論社

 

いわゆる「自由の相互承認」です。

 

「絶対権力のもとに抑えつけて支配するのでもなく、お互いにお互いが「自由」な存在であることを認め合い、そしてそのことをルール(法)として定めること」

 

大事なことなので、2回書いちゃいました。

 

ルールは「支配」のためにあるのでなく、お互いの「自由」を守るためにあるべきだと、改めて僕は思います。

この視点から考えると、「生徒の個性を重んじる」「公平を期すルール」という言葉が、現役の高校生の口から出てきた

ということが僕にとってはとても衝撃的です。

 

実際に「自由が承認されている」という実感があるのでしょう。

 

この高校の校則は、

「絶対権力のもとに抑えつけて支配する」ためにあるわけではなく、

「誰もができるだけ平和で自由に生きるための根本条件」として存在しているのではないでしょうか。

 

みなさんは、どんな「校則の在り方」が好きですか?

 

次回も「ニュージーランドの校則」について書きます。

今度は「権威」について。

 

 

では。ばいばーい。